人間が使える水は、地球上にどのくらい?

水の惑星、地球。

地球には、およそ14億立方キロメートルの水があると言われています。表面の3分の2を水で覆われている地球は宇宙から見ると青く輝いて見える、というのはよく耳にしますよね。「水の惑星」と呼ばれる所以です。

地球上には、水の惑星と呼ばれるほど水があるのだから、私たちが使う水が足りなくなることはない、と思いませんか?

実は、これだけの豊富な量の水がありながら、私たちが使える水は、ほんのちょっぴり、ひとにぎりなのです。

というのも、97.47%は海水で、塩水である海水は飲み水や生活水に使うことが困難です。つまり、地球上にあるほとんどの水は人間が使うことができません。

たった、これだけ。

私たちが飲むことができる淡水は、わずか2.53%程度。

この少ない淡水でさえ、多くは南極や北極地域の氷や氷河として存在しており、使うことはできないのです。
それ以外の淡水は、地下水や河川・湖沼などの淡水で、地球全体の水の約0.8%に過ぎません。

そして、この淡水の大部分は地下水。

地下水のほとんどは使えない!?

この地下水も半分以上が地下800メートルよりも深い地層にあり、私たち人間が簡単に利用できる水ではありません。そう、私たち人間が利用しやすい状態で存在する水に限ると、その量は約0.01%ぽっちなのです。

といっても、イメージがわきづらいと思いますので、もっとわかりやすように「例え」てみますね。

地球上の水をいっぱいに張った「お風呂一杯分」に見立てると、河川や湖沼水として人間が簡単に使える水の量は両手にすくった量にも満たないのです。

国連開発計画(UNDP)の「人間開発報告書2006」によると、「世界全体を見ると、すべての人に行き渡らせるのに十分なだけの水量が存在しているが、国によって水の流入量や水資源の分配に大きな差がある」という問題点が指摘され、水資源量にも格差があるのです。

そんな中、地球の人口は増え続けていますので、おのずと水を使う人々も増えています。
そして、水の汚染も増えています。

地球温暖化の心配もつきません。
ますます使える水は減り続けているのです。

地球規模での水不足が深刻になるつつある今、水はとても貴重な資源と言えます。

私たちの暮らしに欠かすことができない水。飲み水にも、お料理にも、洗顔やお風呂にも、洗濯や水まきにも。あらゆるシーンでお水は使います。
だからこそ、、、大切に大切に使いましょう。

まとめ

水と暮らしについて紹介いたしましたがいかがでしたか。

ご覧いただいたように、水と暮らしは密接な関係にあります。朝起きてから、夜寝るまでに、さまざまなシーンで水を使います。地球上で利用できる水が少ないのなら、なおさら毎日使う水を大切に考えていきたいものです。

水道水に含まれる残留塩素は、消毒剤であり体に取り入れたいものではありません。かといって、水道水を無駄にするのではなく、快適に水道水が使えるようになったらうれしいですよね。

どのようにして体にやさしい「水」を取り入れるか、そしてそれが「暮らしで使うすべての水」であることが、大切なことになります。

本記事が暮らしの水を改善する際の一助となれば幸いです。

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(参考資料)
国土交通省『世界の水資源』
国連開発計画『人間開発報告書2006』

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