冬の間に受けた乾燥ダメージをそのままにしていると、春の肌トラブルにつながることがあります。気温が上がり始めるこの時期こそ、肌のうるおいを取り戻し、健やかな状態に整えるチャンスです。
そこで今回は、「水」を活用した春の美肌ケアについてご紹介します。
1. まずは“落とす”ケアを見直す
冬の間に蓄積された乾燥や汚れを優しく落とすことが、美肌への第一歩です。
- 洗顔はぬるま湯で:熱すぎるお湯は肌の皮脂を奪いすぎるため、33〜35℃程度のぬるま湯で洗いましょう。
・ ・ ・ - 強くこすらない:摩擦は乾燥やくすみの原因になります。泡をたっぷり使い、手のひらで包み込むように洗うのがポイント。
・ ・ ・ - 洗浄力の強すぎるクレンジングは避ける:オイルタイプなどの強力なクレンジングは、肌に必要な皮脂まで落としてしまうことがあります。ミルクやクリームタイプを選ぶのがおすすめです。
さらに、朝の洗顔は洗顔料を使わずぬるま湯だけで洗う方法も試してみましょう。
寝ている間に分泌された皮脂は必要なものでもあるため、洗いすぎを防ぐことで肌のバリア機能を守ることができます。
2. “与える”ケアは水分補給がカギ

肌の水分量を保つためには、外側だけでなく内側からの水分補給も重要です。
- こまめに水を飲む習慣を:春は気温が上がるとともに汗をかくことも増えます。1日1.5Lを目安にこまめな水分補給を心がけましょう。
・ ・ ・ - お風呂上がりはすぐに保湿:お風呂上がりの肌は水分が蒸発しやすいため、10分以内が鉄則!できれば5分以内を目安に化粧水や乳液をつけることが大切です。
・ ・ ・ - スキンケアに“浄水”を取り入れる:水道水に含まれる塩素や不純物が肌に刺激を与えることがあります。洗顔やスキンケアの際に、よりやさしい水を使うことで、肌に余計な負担をかけずに済みます。
また、化粧水をつける際は、手のひらでしっかりハンドプレスすることで、より肌に浸透しやすくなります。
コットンを使う場合は、こすらず優しく押さえるようにしましょう。
3. ライフスタイルで肌を整える
美肌のためには、スキンケアだけでなく生活習慣も見直してみましょう。
- 寝る前1杯の水でうるおいチャージ:睡眠中は水分が失われやすいため、就寝前にコップ1杯の水を飲むと、朝の肌の乾燥を防ぎやすくなります。
・ ・ ・ - バランスの取れた食事を意識する:ビタミンC(柑橘類)やビタミンE(ナッツ類)、オメガ3脂肪酸(青魚)などは肌のターンオーバーを助け、うるおいを保つ働きがあります。
・ ・ ・ - 室内の湿度を適切に:春はまだ乾燥が続くことが多いため、加湿器や濡れタオルを活用して、湿度40〜60%をキープするのが理想的です。
加えて、適度な運動を取り入れることで血行が促進され、肌のターンオーバーが整いやすくなります。
ウォーキングやストレッチを日常に取り入れてみるのもおすすめです。
健やかな肌は“きれいな水”から

春に向けたスキンケアでは、水の質を意識することも大切です。
日々の飲み水や洗顔に使う水が肌に与える影響は意外と大きいもの。
例えば、塩素や不純物をしっかり取り除いた浄水を使うことで、肌への負担を軽減し、よりやさしいスキンケアを実践することができます。また、飲み水の質を見直すことで、体の内側からの美容効果も期待できます。
春の肌を健やかに保つために、ぜひ水の選び方にもこだわってみてください。
水と上手に付き合いながら、春に向けた美肌づくりを始めてみませんか?
(参考資料)
厚生労働省「熱中症予防のために」/日本成人病予防協会「そのままでいいの?あなたの不調~乾燥肌を解消しよう!~」/日本皮膚科学会/持田ヘルスケア「洗顔が肌あれの原因になる?洗顔時のNG行動と正しい洗顔方法」/「資生堂「皮膚科学」