セントラル浄水器とは「屋外に設置する大型浄水器」のことです。
本記事では「セントラル浄水器とは何のこと?」や「活水器との違い」、「セントラル浄水器のメリット」などを5分で分かるように解説します。
セントラル浄水器とは
セントラル浄水器とは屋外に設置する大型浄水器のことです。
キッチンや洗面所、お風呂など給水配管が分かれてしまう前の元の給水配管にセントラル浄水器をつなぎます。
この位置に取り付けることで、家中すべての蛇口から浄水が使えるようにできます。
そのため、元栓浄水器、元栓直結浄水器、元付浄水器などとも呼ばれます。
その名以外にも、セントラル浄水器は、オール浄水器、家中浄水器と呼ばれることもあるので、Webで検索するときに迷わないようにしましょう。一番使われてる名称は「セントラル浄水器」です。
また、セントラル浄水器はガス給湯器や電気温水器の前に設置するため、お湯も浄水になるのも、ポイントです。
活水器との違い
活水器もセントラル浄水器と同じように、屋外に取り付けるタイプがあります。
取り付ける位置が似ていることから「セントラル浄水器」と「活水器」は混同されがちですが、用途は全く違います。
セントラル浄水器と活水器の違いは、簡単にいうと「塩素を取るか取らないか」の違いです。
セントラル浄水器は、水道水に含まれる残留塩素を除去するための製品です。
一方、活水器は、水道水の残留塩素は除去しません。
活水器は、残留塩素を除去しないので、カートリッジ交換も必要ありません。メンテナンスフリーと謳っているのは、除去している物質がないからカートリッジの交換が必要ないということですね。
活水器は、水道水を活性化させ水質や水の構造に変化を与える器具といわれ、水道水の塩素などの物質を取り除く機能を有する浄水器とは異なります。
水を活性化させるいわれていいますが、残念ながら活水器の性能には科学的根拠はありませんので注意が必要です。
セントラル浄水器と活水器はよく間違われますが、まったく違いますので確認してください。
水道水の残留塩素を除去したいなら・・・セントラル浄水器がおすすめです。
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セントラル浄水器のメリット
セントラル浄水器の最大のメリットは、なんといっても、家中すべての蛇口から「水もお湯も」浄水が使えるようになることです。
セントラル浄水器は、家中どこでも浄水が使える
活水器も同じように家中すべての蛇口から活性化された(といわれる)水が使えるのですが、残留塩素は除去できないので、浄水が使いたい人には向きません。
それに対し、セントラル浄水器は、しっかりと残留塩素を除去することができるので、ミネラルウォーターのような水が家中すべての蛇口から使うことができます。
しかも、特別の操作は必要ありません。ただ、蛇口をひねるだけ。
顔を洗うときも、サプリを飲むときも、ご飯と作るときも、髪の毛を洗うときも、お風呂に入るときも、ペットの水まで、、、すべて浄水が使えるようになります。
消毒剤の塩素を家中まるごと除去できるから、健康的な毎日を過ごすことができます。
「体に取り入れる水、体に触れる水」を浄水にしたいなら、たった1台の設置で叶うので、セントラル浄水器が最適です。
水の出の勢いがいい!
浄水器を通すと水の出が悪くなると思われがちですが、驚くことにセントラル浄水器は水の勢いが浄水器未使用時とほとんど変わりません。
キッチンやお風呂、シャワー、トイレ、洗面所など、生活の一部として使われる水なので、水の勢いが悪くなると生活に支障が出てしまいます。そこで、セントラル浄水器は水の勢いが落ちないように設計されています。これはうれしいですよね。
調理水やお風呂で使うときには、水量がチョロチョロでは困ったものです。セントラル浄水器なら、お湯張やシャワー、キッチンでのお使用も毎日快適です。
(製品によって「圧力損失」は異なりますので、ご確認ください)
年に何回もカートリッジ交換の必要がない
多くのセントラル浄水器が、カートリッジ交換は1年に1回。
一般的な蛇口型浄水器やポット型浄水器のように、2~3ヵ月に一度のカートリッジ交換は必要ありません。
セントラル浄水器は大量の水道水を処理していますが、その分カートリッジも大きくなるため、1年に1回の交換で事足りることがほとんど。
セントラル浄水器なら、交換頻度が少ないので、交換作業やカートリッジ注文の手間も減りますね。
浄水器はカートリッジは処理能力を超えて使用し続けると、水質の悪化や目詰まりによる水量低下の原因になります。そのため、浄水器の本体サイズに関係なく、浄水器は必ずカートリッジ交換が必要になります。
(「浄水能力」は各メーカーで異なります。適切な頻度で交換しましょう)
浄水器が邪魔にならない
蛇口に取り付ける浄水器やシンク上に置く浄水器など、浄水器を取り付ける場所によっては、邪魔になる場合があります。
「蛇口型浄水器」だと、蛇口の先に10cm四方ほどの浄水器を取り付けるので、鍋に水を入れるときや食器を洗うときにぶつかってしまうこともあります。
「トップシンク浄水器」だと調理台の上に置くので、調理台のスペースが狭くなり作業効率が落ちてしまうこともあります。
また、「ウォーターサーバー」のような機械だと、リビングやダイニングのスペースに配置することになり、居住スペースに影響が出てしまいます。
一方、セントラル浄水器は屋外に設置するため、キッチンスペースにも居住スペースにも影響がありません。
浄水器あるあるの「水の出が悪い」「邪魔になる」が、セントラル浄水器では解消されるので、大変使いやすいです。
電気を使わない
電化製品ではありませんので、電気を使いません。
だから、余分なコストもかからず、コンセントの位置を心配する必要がありません。
※ただし、寒冷地の場合は電熱ヒーターが必要となるため屋外のコンセントが必要です。
まとめ
本記事では、
- セントラル浄水器とは、「屋外に設置する大型浄水器」
- 活水器との違いは、「塩素を取るか取らないか」
- セントラル浄水器のメリットは、「家中どこでも浄水が使える」「水の出の勢いがいい」「年に何回もカートリッジ交換の必要がない」「邪魔にならない」「電気を使わない」
について解説しました。
残留塩素をしっかり除去したい!のであれば、家中まるっと浄水できる「セントラル浄水器」がおすすめです。セントラル浄水器を使えば、水の味やニオイ、料理への影響、そして肌や髪への刺激をやわらげることができるので、心地よい毎日を過ごすことができるのではないでしょうか。
この記事が浄水器選びの参考になりましたら幸いです。