「クエン酸」と「お水」の掃除は「環境」にやさしい

クエン酸と重曹は環境にやさしいって、なんとなく聞いたこともある方多いのではないでしょうか。

今回は、そんな「クエン酸」にフォーカス!

「クエン酸」と「お水」を使ったお掃除方法をお伝えします。クエン酸はスーパーや薬局、100円ショップなどでも手に入るので便利ですよ!

クエン酸とは?

ところで、クエン酸ってなんだかご存知ですか?

クエン酸はおもに、ミカンやレモン、グレープフルーツなどの柑橘類や梅干し、お酢などに含まれるすっぱい成分(酸味)のこと。

たとえば、クエン酸はこのくらい入っています↓

クエン酸は食べ物など自然界に存在する成分。だからすこぶる環境にやさしい!

サラサラした白色の結晶性の粉末で販売されているので、とても扱いやすくて便利です。

クエン酸には薬用・食用・工業用とあり、今回ご紹介するのは掃除に使える工業用です(販売しているときは掃除用として売っているかな)。

なので、お掃除に使うクエン酸は食べたり飲んだりしないでください。薬用・食用・工業用はクエン酸の純度がちがうので、用途に合った製品を!

食用のクエン酸の純度は99.5%以上。掃除に使うのはそれより純度が下がります。純度が違うということは、不純物がすこし多くなりますので…ご注意くださいませ。

クエン酸の特性を知っておこう!

クエン酸は「重曹」と同じくらい、エコでやさしいお掃除グッズ。でも、そんなクエン酸にも不得意なことはありますので、特性をよく理解してお使いくださいね。

では、さっそく特性ですが、

  • 酸性でアルカリ性の汚れを中和する作用がある
  • 水に溶けやすい
  • 人体に無害な物質
  • 無臭
  • 揮発性がないため、掃除後に酸の成分が残る
  • アルカリ性の悪臭を消臭できる

などです。

クエン酸は酸性で、アルカリ性の汚れに強いというのが一番の特性です。

下の図をご覧ください。

このように、汚れにも酸性とアルカリ性があるんです。驚きですね!

クエン酸を使ったお掃除方法

使い方は、3通り。

  1. 粉のまま
  2. クエン酸スプレー
  3. ペースト状

作り方は簡単です。
まずは、粉のまま。

【粉のまま】
作り方は特にありません。そのまま適量を汚れにふりかけて使います。

-使用例:電気ポットの内側洗浄に-
1.電気ポットに満水まで水を入れる(2~3リットル)
2.大さじ1~2のクエン酸を粉のまま入れる
3.約1時間電気を入れる
4.お湯を流して内側をよくすすぐ

こんなところに
・電気ポットの内側洗浄
・食器洗浄機の庫内洗浄

続いて、クエン酸スプレーの作り方。

【クエン酸スプレー】
準備するもの
・水(もしくは42℃前後のお湯)… 100ml
・クエン酸…小さじ1/2
・スプレーボトル

作り方
1.スプレーボトルにクエン酸を入れる
2.水を入れる
3.フタをしてよく混ぜる

こんなところに
・キッチン
・洗面台

最後にペースト状の作り方。

【ペースト状】
準備するもの
・容器…1つ
・水…適量

作り方
1.クエン酸の粉を容器に入れる
2.少量の水を加える
3.練り混ぜる

こんなところに
・浴槽
・トイレなど

クエン酸スプレーもペースト状も、かならず使い切れる量を作り、しっかり拭き取りましょう。また、一度の水に溶けるクエン酸の量も決まっているので、量を守ってお使いくださいね。

この3通りの方法でアルカリ性の汚れを落としてみよう!

「クエン酸」と「水」を使ったクエン酸スプレーは万能選手なのか!?

重曹とは反対の特性があり、クエン酸はアルカリ性の汚れに強いです。

特に、水まわりの汚れに強い!

蛇口まわりに白くこびりついている汚れ。これはカルシウムで水道水に含まれているミネラルです。飲むときにはうれしいミネラルですが、蛇口まわりや鏡などに白くこびりついてしまうと厄介です。

そんな時に、クエン酸スプレー。

クエン酸スプレーをシュッシュッと吹き付けて、歯ブラシなどのブラシでこすってみてください。効果的に落とすことができます。

最後には水拭きしてクエン酸をふき取って仕上げてくださいね。

トイレの便器や床にも使えるので、とっても便利!

ただ、、、上図でもお伝えしたように、酸性の汚れには効果がありません。そう考えると、残念ながら万能選手ではないようです。

ここに使っちゃダメ!

クエン酸は天然の大理石やアルミの掃除には使っちゃダメ。素材をいためる可能性があります。

また、塩素系の製品と一緒に使うと有毒な塩素がガスがでるので、絶対に一緒に使っちゃいけません。クエン酸は油汚れや皮膚汚れには効果を発揮しません。油汚れのような酸性の汚れには重曹を使いましょう。

⇒ 重曹の掃除についてはこちら

「クエン酸」と「重曹」と「水」のトリプル使い

酸性のクエン酸とアルカリ性の重曹を混ぜてみましょう。

何も起こりません。

ここに、水を注いでみます。すると、

勢いよく泡が発生します。この泡は「二酸化炭素」で、炭酸水でシュワシュワ泡が立つのと同じ原理です。

この発泡は、酸性のクエン酸とアルカリ性の重曹が混ざったことによる中和の反応により起こるとのこと。発生する泡で汚れを浮かせることができて、かるいヌメリ汚れならこすらずに洗い流すことができちゃいます(この力では汚れを浮かせることができても分解する力は持っていません)。

この発泡の力で、キッチンやお風呂などの排水溝をきれいにすることができます。

トリプルパワーを出す秘訣

クエン酸と重曹、そして水を合わせてお掃除の効果を最大限に発揮させるには秘訣があります。

それは、

  1. 重曹をまんべんなくふりかける
  2. 15分ほど放置する
  3. コップ1杯の水に、スプーン1杯のクエン酸を入れ混ぜ合わせる
  4. 3を排水溝にかける
  5. 泡がおさまったらきれいにすすぐ
  6. 残った汚れはこすり洗いする

このような順序でお掃除すると、効果を最大限に発揮することができますよー。

重曹を15分ほど放置するのがポイント!クエン酸がかかると汚れを内側から発泡して浮かせてくれます。重曹はしっかりかかっていないと汚れが落ちにくい場合があるので、お気をつけください。

排水溝をトリプルパワーでお掃除するとこんな感じになります↓

キッチンやお風呂、洗面所などの排水溝をお掃除するには、この重曹とクエン酸を混ぜてできる泡がとっても便利!

泡で汚れを浮かせたいときには、ぜひお試しください。

まとめ

いかがでしたか?

クエン酸によるお掃除は環境にもお財布にもやさしくて、簡単で便利です。

おうちにクエン酸と重曹を用意しておいてみてはいかがでしょうか。ちょっとしたスキマ時間でも気軽にお試しいただけます。

お子さんと一緒にやってみても、実験みたいでおうち時間が楽しくなりますよー!

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(参考Webサイト)
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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