水道の「水圧」はいつも同じなのか?わかりやすく解説します

普段から何気なく使っている蛇口。
私たちは、浄水場から送水されてくる水道により、毎日「蛇口」から水を使うことができます。

毎日水道を使う中で、
「あれ?今日は水の出が悪いな~」とか、
「今日は水の勢いがいいな~」とか、
感じることはありますか?

一年中、
毎日、
24時間、

水道水は同じ水圧で供給されているのでしょうか?

今回は、この水道の水圧についてわかりやすく解説します。

水道の水圧とは

新しい家を建てるとき、
別の家に引っ越しするとき、

など「シャワーの水圧が高い方がいい」といって水道の水圧を気にかける方は多いのではないでしょうか。

私は、新居に引っ越した際には、まずシャワーの水の出を確かめてしまうクチです…

生活するうえでは、水道の水圧も大切なポイントですね!

時間帯による水道使用量の違いが・・・

たとえば、、、
24時間、水道に一定の圧力をかけると、、、

朝食や夕食の準備、洗濯や入浴の時間帯で、同じ地域で同じ時間帯にたくさんの人がいっせいに水を使う(蛇口をひねる)と、水の勢いは分散するため低下します。

逆に、深夜から早朝にかけての時間帯は、水を使う人が少ないため、水は勢い良すぎるほど出てしまいます。

するとどうなるか、、、

水を使う人が少ない時間帯に日中と同じ圧力で水を流してしまうと、配水管に圧力がかかりすぎて損傷し漏水事故になってしまうことも考えられるのです。

この漏水事故を防ぎ水圧を適正に維持できるように、水の管理センター(呼び名はまちまち)で水道の水圧はコンピューターで常にコントロールされているのです。

つまり、
水道の水圧は一定ではなく、常にコントロールされているということなのです。

すごいですね!

じゃあ、どうして水圧が低い地域があるの?

そこで問題です。

なぜ、シャワーの水圧が足りない!と感じる地域があるのでしょうか?

それは、



水圧の管理をする地域全体のデータをもとに水圧コントロールをしているため、どうしても高台の住宅であったり、住宅が多く建ってきたり、浄水場から遠く離れていたり、商用の店舗が多い地域などでは、個別対応が難しく水の出が悪くなる場合があるようです。

しかし、多くの場合は、それに該当せず、自分で対処可能なのだとか………。

→水圧を自分で対処する方法はこちら

高層階のビルには水圧が足りない!?

高層階のビルになると、いくら水圧がコントロールされていても水圧が足りず、最上階まで水が届きません。

その場合は、
増圧ポンプという機械をビルの手前に設置して圧力をあげます

それでも圧力が足りない場合は、高層ビルの途中の階にさらに増圧ポンプを設置して最上階まで水が届くようにします。

より安全でおいしい水の供給や省エネルギーの促進、建設費と維持管理費の低減が期待できることから、特に都心部では、従来の「受水槽式給水」ではなくこの「直結多段増圧式給水式」が増えているようです。

3階建てのビルくらいなら、水道直圧で給水できるので、ポンプの必要はありません

ただし、家族構成や配管口径によってはポンプが必要な場合もありますので、おうちを建てる際には設計士さんに相談してみてくださいね。

ラグビーW杯「日本」VS「スコットランド」戦

子どもが好きだった映画に出てきそうな話ですが、、、(『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』 ですwww)

国中で応援しているスポーツ観戦などでは、試合時間によって配水状況が異なります。

2019年に開催されたラクビーのワールドカップ。今も脳裏に焼き付いて離れない素晴らしい試合が繰り広げられていたあの時間。

じつは、

キックオフと同時に水の使用量は減り始め
(テレビを見始める)

ハーフタイムに水の使用量が増え
(休憩時間中にトイレに駆け込む)

後半はゴールが決まるごとに使用量がグッと減り
(みんなが集中して観戦)

試合時間終了後には急激に水の使用量が増える
(我慢していたトイレに駆け込む)

のです。

このように、多くの人が関心を持つイベントなどが開催されるときは、水の使用量に大きな動きが生じます。日本 VS スコットランド戦だけじゃありません!試合のたびに同じような動きがみられました。

もちろん、その状態に合わせて水道の圧力はコントロールされていたようです!

家庭内でも起こりえる

常に水道の水圧はコントロールされ、各家庭に水道は送水されているのですが、

「水の出の変化」は家庭内でも起こりえます。

  • お父さんがシャワーを浴び、
  • お母さんが食器を洗い、
  • 息子が2階のトイレの水を流し、
  • 娘が1階のトイレの水を流す。

すると、水の出は悪くなってしまいます。

水道の水圧がコントロールされている状態であっても、各家庭に入ってきた後に、同時使用した場合は、水圧が下がり水の出は悪くなります。

これは覚えておきましょう!
水はいっせいに使うと水の出が悪くなる!

この場合は、地域の水圧が低いのではなく、家庭内での同時使用によって水道の圧力が下がり、水の出が悪くなる現象です。

水道は水道でも、下水道は違う

上水道と下水道、ともに水道と名前がつきますが、ぜんぜん違います。

上水道は「飲料に適した水」
下水道は「生活排水や雨水など使い終わった水」

ですね。

上水道は、先ほど解説したように圧力をかけるために配管内いっぱいに水を満たして流れています。

一方、圧力を必要としない下水道は、テレビなどで見たことがある方も多いと思いますが、大きな管の下の方を川のように流れています。

圧力をかけるかかけないかの違いなのですね!

さいごに

水道の水圧について解説しましたがいかがでしたか。

日々の暮らしの中で、水道を使う時間は意外とたくさんあります。そんな中、水の出が悪く感じてしまうとフラストレーションがたまってしまかもしれませんね。

私は昔一人暮らしをしていたころ、シャワーの水の出が悪いアパートに住んでいたことがあります。シャワーを浴びるたびに「も~次に引っ越しするときは、水の出をしっかり確認しなくちゃ!」と思うほどフラストレーションがたまっていました。

今考えると、その地域に原因があったのではなく、シャワーヘッドか給湯器に問題があったのかもしれませんね。

キッチンはキッチンで、蛇口型浄水器を付けていたので、水量がチョロチョロしか出なかったので「も~!!」って感じで。

現在では、家族内で同時使用をしなければ、水の出が悪くなることもなくなったし、浄水器も元付タイプのセントラル浄水器を設置したので、水量が落ちることもなくキッチンも快適になりました。

本記事が暮らしの水を改善する際の一助となれば幸いです。

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(参考文献/参考資料)
厚生労働省『水道施設設計指針』
(参考Webサイト)
東京都水道局/福岡市水道局/さいたま市浄水場の概要
横浜市給水のしくみ/豊橋市上下水道局

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