注目が集まる「水道料金格差」。地域によって最大8倍も違う理由とは?

リモートワークやオンライン授業が増える中、注目を集めているのが「おうち時間を快適にさせるもの」。

今まで以上に、食事やインテリアにこだわったり、住宅設備を充実させたりする方が増えていますね!おうち時間が充実すれば、快適に過ごせるだけじゃなく、お仕事もはかどります。

一方、気になるのが光熱費なのでは??
おうち時間が増えれば、電気や水道を使う量も増加しますので。。。

そこで今回は各地の水道料金について調べてみました

8倍の開きがある水道料金

この水道料金には、全国の自治体で比較するとその料金にはおよそ8倍の開きがあるってご存知でしたか?

8倍ってすごい差ですよね!

水道料金の値上げはニュースでも耳にすることがありますが、地域によってこれほどまでに違いがでるのはどうしてなのか。皆さんの地域でも水道料金の値上げを経験されたことがあるのでは?中には4割強の値上げに踏み切った地域もあるほどです。

では、なぜ全国統一で値上げされるのではなく、各地域ごとで値上げされるのでしょうか。

それは、水道事業の運営システムに原因があるようです。

水道事業とは、一般需要に応じて水道により水を供給する事業のこと。市町村経営が原則です。

このように、水道事業は地方自治体が独自で運営して決定権もあるため、料金の設定も地域差が生じるのです。

ちょっと見てみましょう。

水道料金ランキング

■ベスト5(安い順)

  1. 赤穂市/兵庫県 853円
  2. 長泉町/静岡県 1120円
  3. 小山町/静岡県 1130円
  4. 白浜町/和歌山県 1155円
  5. 忍野村/山梨県 1188円

■ワースト5(高い順)

  1. 夕張市/北海道 6841円
  2. 由仁町/北海道 6379円
  3. 羅臼町/北海道 6360円
  4. 江差町/北海道 6264円
  5. 上天草市大矢野地区/熊本県 6264円

※SankeiBiz参照 ※家事用20㎥当たり ※公益社団法人 日本水道協会『水道料金表(平成31年4月1日時点)』

数字で比較すると、さらに驚いちゃいますよね!!

最安853円の赤穂市と6841円の夕張市とでは8倍以上の差が生じているのです。

いったいどうして?

水道料金格差が生まれる理由

こうした水道料金格差が生まれるには理由があります。

水道料金に差が出るのは、市町村経営のため、水源の違いや水道管が敷かれた時期、建設改良費、水利権などが影響していることや、人口減少による収入減少が原因です。

水源となる川の水質がよければ、浄化のための薬剤投入が少なくなり、設備のメンテナンスや維持費も安くなりますし、水道管が敷かれた時期が古ければそのぶんメンテナンス時期も早まります。

また、山間部に位置すれば、家庭までの配水管やポンプの維持管理費もかさみます。

水利権(河川の流水を占有する権利)でいえば、早い段階から水利権を確保し水源開発費用をおさえてきた地域では水道料金を安く抑えることができるのです。

老朽化施設も直すにはお金がかかります。

人口減少により収入が少ない中でも、どうにか自治体でやりくりしなければならないので、その土地の世帯に水道料金という形で徴収しているのですね。

各市町村間には、そもそも収益性やかかる費用に差があります。これが、水道料金格差が生まれる理由です。

「安全な水を安定して届けるためには、現状ではお金が足りない!」自治体が、水道料金の値上げに踏み切っているのです。

ますます広がる格差問題

苦しい中、どうにか今は値上げせずにがんばっている自治体もあります。

そんな自治体も、老朽化した配管や浄水施設の更新はさしせまった問題で、いずれ解決しなければいけません。

となると、いずれ値上げせざるを得ないでしょう。

最後に

私たちができることはなんでしょう。

安全に安定的に水道水を使うためには、老朽化した配管や浄水施設の問題をクリアしなければなりませんが、私たちにだってできることはあります。

それは、自然環境を守ることで水源と水質を守ることではないでしょうか。

・水を大切に使う
・生活排水に気を配る

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今日、顔を洗うのに使った水も。今日、食器を洗うときに使ったも。今日、シャワーで髪の毛を流したお湯も。今日、お風呂の湯タブにはったお湯も。今日、トイレで流した水も。これらはすべて、生活排水。ではいったい、この生活排水はどこ[…]

など、限られたことですが、私たちにもできることはあります。これからは、水道料金のことだけじゃなく「水の使い方」に気を配る暮らし方が、大切になってくると思います。

(参考文献/参考資料)
総務省自治財政局公営企業経営室『水道事業経営の現状と課題』
厚生労働省医薬・生活衛生局水道課『最近の水道行政の動向について』
厚生労働省『水道の現状について』
(参考Webサイト)
SankeBiz、DIAMONDonline

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