おうち時間が増える中、コーヒーを味わう機会が増えた方も多いと思います。
せっかく飲むなら、おいしいコーヒーを淹れて贅沢な時間を過ごされてみてはいかがでしょうか。
モカ、キリマンジャロ、ブルーマウンテン、コナ、マンデリン、、、、
など、コーヒー豆の種類も豊富でどれにしようか悩んじゃう、なんていうのも楽しみの一つですが、実はもうひとつ他の楽しみ方があるんです。
それは「水」。
意外と知れらていないのですが「水」もおいしさの決め手のひとつなんです。
もちろん、焙煎度合い、淹れ方の違いでも味に変化が生まれますが、たとえ同じコーヒー豆でも注がれる「水」が異なればコーヒーの味が変わるんです。
ここでいう水の違い、というのは「軟水」「硬水」のこと。コーヒーは軟水、硬水によって味ががらりと変わるのです。
今回は、水の違いでコーヒーの味わいにどのような変化があるのかについて解説します。
コーヒーのための水選び
水を選ぶために、軟水と硬水についてもう少し詳しく説明します。
軟水、硬水は水の硬度によって分けることができる。つまり、
・硬度が低い水を「軟水」
・硬度が高い水を「硬水」
ということです!
※硬度とは水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの量を、炭酸カルシウムの量に換算して数値で表したもの。
わかりやすくいうと、
・ミネラルが少ない水を「軟水」
・ミネラルが多い水を「硬水」
ともいえるでしょう。
軟水、硬水についてもっともっと知りたい方は
▶ 軟水と硬水について
コーヒーには軟水・中硬水がおすすめ
コーヒーの成分はミネラル分と反応しやすい性質があります。そのため、ミネラル分の多い「硬水」でコーヒーを淹れると味わいが変化してしまい、コーヒーの酸味を感じにくくなってしまいます。
そこで、おすすめなのが軟水と中硬水の水。
「軟水」で淹れたコーヒー
コーヒー豆本来の味をより楽しみたいのであれば、軟水を選んでみましょう。軟水で淹れたコーヒーは、まろやかな酸味の味わいになります。
日本の水道水のほとんどが軟水です。
コーヒーに適した水が蛇口から出てきているということですね!
「硬水」で淹れたコーヒー
ミネラル含有量が多い硬水でコーヒーを淹れると、苦味が強めで酸味はあまり感じにくい。
ヨーロッパやアメリカのように硬水が多い国では、その特性を活かしエスプレッソのように苦味を楽しむことが多く、コーヒー文化として発達したともいえるでしょう。
ミネラル分はコーヒーに含まれるカフェインやタンニンの抽出を抑えるといわれています。硬度が高すぎる水で淹れると、とがったような味わいが増し、見た目がやや濁った色になる場合もあります。
およそ99%が水
コーヒーはおよそ99%が水でできています。これを聞いただけでも水にこだわることも大切なのがわかりますね。
毎日のコーヒータイムに楽しみをプラス♪するには、コーヒー豆や焙煎度合い、淹れ方にこだわるだけでなく、ぜひ水選びも気にしてみましょう!
いつもの豆、いつもの淹れ方でも「水」を変えるだけでがらりと味わいに変化が生まれます。
浄水を使うのも大切なポイント
コーヒーを淹れる際に、水道水やミネラルウォーターを使っている人も多いと思いますが、わが研究部では「浄水」をおすすめします。
というのも、日本の水道水は軟水なので、そもそもコーヒーに適しています。が、水道水には味を損なう原因の残留塩素が含まれています。
消毒剤として水道水に混入されている残留塩素は、イヤな臭いや味のもと。
せっかくの軟水でも残留塩素が入っていれば、コーヒーの味も損なう原因に。
また、軟水のミネラルウォーターを使えば、まろやかなおいしいコーヒーを淹れることができます。が、どうしてもコストが気になります・・・。様々なミネラルウォーターで味の変化を楽しみたいときには優れていますが、毎日のことになるとコストを抑えることも大切です。
そこで「浄水」。
水道水から残留塩素を除去した浄水は、もともと水道水に含まれるミネラルは除去しません。だから、ミネラルそのままで残留塩素が除去されたおいしい「軟水」なんです!
さいごに
水の違いでコーヒーの味わいにどのような変化があるのかについて解説しましたがいかがでしたか。
軟水には軟水の特徴があり、硬水には硬水の特徴があります。同じコーヒー豆でも使う水によって、味わいが変わってくるわけですね!
浄水で。
ときに、ミネラルウォーターで。
その日の気分によって、おいしいコーヒーを淹れて贅沢な時間を過ごされてみてはいかがでしょうか。
(参考サイト)
水知識 水と珈琲の意外な関係/UCC My COFFEE STYLE MAGAZINE