セントラル浄水器は、おうちの水道水をすべて浄水に変えるための装置です。
一台のセントラル浄水器を設置するだけで、家中の蛇口から浄水が使えるようになるため、おうち時間を充実にするための一品として注目されています。
それでは、「セントラル浄水器マニュアル」を解説していきましょう。
評判のセントラル浄水器をお探しの方や、浄水器比較される際にも参考になりますので、ぜひご覧ください。
セントラル浄水器の特長
セントラル浄水器とは
キッチンやお風呂、洗面所など、すべての蛇口に浄水器を取り付ける必要はありません。
大掛かりなリフォームも必要ありません。
屋外に、消火器をひとまわり大きくした程度の浄水器を設置するだけで、おうち全体で浄水が使えるようになる、画期的な製品です。
飲み水もお風呂のお湯も浄水に
飲み水もお風呂で使う水もお湯も、炊事用の水も全部まとめて浄水にできる、これが何より大きな特長です。
家中の蛇口から出るすべての水が、塩素の混じっていないクリアな水になるということです!
セントラル浄水器は、日常水すべてを浄水にできるユニークな浄水器。
水もお湯も浄水になるから、大変便利です。
屋外設置で室内広々
セントラル浄水器の取り付け場所は屋外。
屋外に一台のセントラル浄水器を設置するだけなので、ウォーターサーバーのように室内に機器を置くこともありませんし、蛇口に浄水器を取り付ける必要もありません。
だから、室内は広々快適!
リビングもキッチンスペースも広々と使うことができます。
おおむね、新聞一面ほどのスペースがあれば設置可能です。
【設置する場所】
●戸建て住宅であれば、
水道メーター器から住宅までの間に設置。住宅の脇に設置されることが多い。
●マンションであれば、
水道メーター器などが格納されているパイプシャフトの中に設置。共有スペースのため、管理組合やオーナーの承諾が必要。
操作の必要もない
セントラル浄水器には特別な操作はありません。切り替えなくても、蛇口をひねれば浄水が出てきます。
飲み水、調理水、シャワー、お風呂、洗濯、ペットの飲み水まで、蛇口をひねるだけで浄水が利用可能です。
小さなお子様からご年配の方まで。
いつでも、どこでも、簡単に使うことができます。
ミネラルはそのまま
日本の水道水にはミネラルが豊富に含まれています。セントラル浄水器はそのミネラルは除去せずに、残留塩素など不要な物質だけを除去します。
だから、ミネラルウォーターに引けをとらないほどのミネラル成分に富む、おいしい水をご自宅でたっぷりと飲んだり使ったりすることができるのです。
コスパ最強
一見、高い買い物に感じるセントラル浄水器。
実は、コスパが最強なのです。
セントラル浄水器を一台設置すれば、おうちで使うすべての水・お湯を浄水にすることができます。
つまり、飲み水用、調理用、シャワー用、お風呂用など各々に浄水器を設置する必要がありません。各々のカートリッジ交換をする必要もありません。
また、ミネラルウォーターを買う必要もないので、1リットル当たりのコストを比較すると結果コスパは最強です。
ボトルの買い置きや買い足しも必要ありませんので、価格によるコストも◎、手間によるコストも◎ですね!
蛇口型浄水器を3年間使用した場合
●3年間のコスト
初期費用10,000円+カートリッジ価格(4,500円×11回(年4回×3年))49,500円=59,500円
●3年間の総ろ過水量
900リットル×12回=10,800リットル
●1リットルあたりのコスト
5.51円
代表的なメーカーの製品価格を参考にしました。
・初期費用 本体価格10,000円 カートリッジ1個付き
・カートリッジ価格4,500円/個
・総ろ過水量900リットル
セントラル浄水器を3年間使用した場合
●3年間のコスト
初期費用148,000+カートリッジ価格142,560円(47,520円×3回(年1回×3年))=290,560円
●3年間の総ろ過水量
500,000リットル×3回=1,500,000リットル
●1リットルあたりのコスト
0.19円
オール浄水システム・アクアス5の価格を参考にしました。
・初期費用 導入費89,000円+工事費59,000円
・利用料3,960円/月
・総ろ過水量500,000リットル
ミネラルウォーターでは・・・
2リットル入りのペットボトルが140円だったとしても、、、
●1リットルあたりのコスト
70円
となります。
1リットルあたりのコスト比較をまとめると(安い順)
- セントラル浄水器 0.19円
- 蛇口型浄水器 5.51円
- ミネラルウォーター 70円
想像をはるかに超えるほど、金額に差が生じていますね。
セントラル浄水器の種類
セントラル浄水器には
- 設置方法
- ボディー素材
- ろ過方法
で種類が異なります。
それぞれ特長があり、目的に合わせて適切な製品を選択する必要があります。
それでは、それぞれを紹介しましょう。
設置方法
- 地上タイプ
一番スタンダードな設置方法。
地上に埋まっている給水配管を地上に取り出し、地上でセントラル浄水器に接続し、再度地中に戻す取り付け方法です。 - 壁付けタイプ
住居の壁にボルトなどで固定し、外壁に取り付ける方法。自立することが難しい製品や、比較的軽く小さめな製品を設置するときに採用されます。 - 地中埋め込みタイプ
土の中に埋める設置方法です。給水配管付近に巨大な穴を掘り、桝のようなものを埋め、中で給水配管と浄水器を接続します。
地上タイプや壁付けタイプは、メンテナンスや万一の水漏れなどが発生した際にすみやかに対応が可能です。給湯器やエコキュート、室外機などと同じようなイメージです。
ほとんどのメーカーで、本体カバーを用意していますので、カバーをかければ、見た目もスッキリです。
地中タイプは、地中に埋まるので邪魔にならないというのが最大のメリットなのですが、メンテナンスがしづらくなることや、電蝕によりボディーが錆びて穴があいてしまうことも。水漏れの原因になりますのでしっかりとケアしてください。
ボディー素材
- ステンレス製
水に強く、耐食性、耐熱性、加工性、強度に優れている - プラスチック製
軽量で価格を安くできる
ステンレス製とプラシチック製のどちらも流通していますが、実はほとんどのメーカーが採用しているのが、SUS304というステンレス鋼のセントラル浄水器。
ステンレス素材を採用する一番の理由は、耐久性を考えてのこと。
stainlessとは「さびない・さびにくい」と言う意味があります。
使われる環境や使い方によっては、ステンレスでも腐食することがありますが、構造上の工夫や、適切な手入れなどによって、長期間使用することができるのです。
さらにステンレスは水に強く、耐食性、耐熱性、加工性、強度に優れた特徴を備えています。環境に対する関心が高まるなか、100%リサイクル可能な素材として高く評価されているのです。
長期間使用することを前提に考えれば、耐久性に優れていることはマスト。
セントラル浄水器には、水を通します。水があれば錆びる要因になります。そして、本体がさびれば、針でつついたような小穴が多数生じる原因になります。これをピンホールと言いますが、小穴が一つでもできれば、水漏れになりますし、修理で直すことも困難です。
短期間の使用ならプラスチック製でも問題ありませんが、屋外という環境に設置する以上、ステンレス素材を選択するのは賢明な選択といえるでしょう。
ろ過方法
- カートリッジタイプ
一般的に用いられるろ過方法。成形されているため、交換がしやすい。また、汎用品として入手しやすい。 - 直接充填タイプ
食品産業や水処理プラントなどで活躍するろ過方法。卓越したろ過効率を発揮できるが専門業者が交換を行う必要があり、一般家庭向けにはあまり流通していない。
蛇口型浄水器も、据置型浄水器も、セントラル浄水器も、基本的にはカートリッジタイプのろ過材でろ過しています。
それは、自分でカートリッジ交換をする必要があるから。浄水器は浄水能力を維持するために、かならずカートリッジ交換を行わなければなりません。そのため、自分で簡単にパコっと交換ができるカートリッジが採用されることが多いようです。
一方、ろ材をボディーに直接充填するタイプは、自分ではろ材の交換を行うことが困難です。専門の業者が行う必要があり、流通しづらいのです。しかし食品産業や水処理プラントなどの水質に厳しい業務用などでは最適な方法となり、それが家庭用として使えるようになるのであれば凄いことですね!
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