「ろ過材を直接充填するタイプ」と「ろ過材のカートリッジタイプ」の正直な比較

水と暮らしの研究部を運営しているアクアス総研には、セントラル浄水器に使われるろ過材の種類について

「ろ過材を浄水器本体に直接充填するタイプ」と「ろ過材のカートリッジタイプ」はどう違うんですか?

というご質問が寄せられています。

もっともなご質問です。
違いを知りたいお気持ちはよくわかります。

セントラル浄水器は、家中のすべての水道水を浄水にする装置になりますから、生活への影響は大きく、慎重にご検討されることと思います。

アクアス総研は「ろ過材を浄水器本体に直接充填するタイプ=ダイレクト・インジェクション方式」しか取り扱っておりませんが、実をいうと、ご家庭によってはこれが最適とはいえない場合もありうるのです。

実際、カートリッジタイプのほうが向いているお宅もあります。

それぞれのタイプのいい点、悪い点を、正直に包み隠すことなく、これから説明していきます。

これで、最終的にどのタイプがあなたのご自宅に最適かがわかるはずです。

まずは、ろ過材をセントラル浄水器本体に直接充填するタイプについて詳しく説明しましょう。比較しやすいように、セントラル浄水器の本体の大きさ(高さや太さ)が同じだと仮定することにします。

ろ過材を浄水器本体に直接充填するタイプ

直接充填タイプのろ過材には、粒状の活性炭を大量に使います。

この粒状活性炭をザザッとセントラル浄水器本体に直接入れることを「ろ過材を浄水器本体に直接充填する」といいます。
(アクアス5のろ過材には粒状活性炭の他に麦飯石やシリカホワイトが配合されています)

メリット

  1. 水道水とろ過層との接触時間が長く確保できる
  2. 圧力損失が少ない
  3. 瞬時に大量の水道水をろ過できる
  4. ゴミが出にくい

ひとつひとつ解説していきます。

1.水道水とろ過層との接触時間が長く確保できる

これは浄水器のキーポイントともいえるでしょう。

浄水性能を発揮させるには、この「水道水とろ過層との接触時間」がとても重要な要素になるのです。というのも、浄水性能は活性炭の「高さ」「量」比例し、活性炭に接触する時間が長ければ長いほど浄水性能を高めることができるのです。

まず、これはとても大切なことなので覚えておきましょう。

家中まるごとオール浄水にするためには、生活水で快適に使えるように瞬時に大量の浄水を作り出さなければなりません。セントラル浄水器であれば、これは絶対におさえなければいけないミッションです。

そのため、粒状活性炭を大量に投入する直接充填タイプのセントラル浄水器には必ず「高さ」を設けます。そして、活性炭の「量」も多く「高さ」も確保できることから接触時間が長くなり、高い浄水性能が発揮できるのです。

ろ過層「高さ」のイメージ

2.圧力損失が少ない

カートリッジタイプのように目を細かくする必要はないので、抵抗が少なくすみ、圧力の損失を抑えることができます。

抵抗が少ないと、ろ過があまりできないように感じますが(その考えはあっています)、直接充填タイプは、先ほど説明したように大量の粒状活性炭を用いて「量」を確保し、セントラル浄水器本体に「高さ」を設けることで、抵抗を抑えながらも高い浄水性能を発揮することができるのです。

3.瞬時に大量の水道水をろ過できる

オール浄水は、キッチンやお風呂、シャワー、トイレ、洗面所など、家中すべての蛇口から浄水が使えるようになるシステムです。

だから、蛇口型浄水器のようにチョロチョロとしか浄水が使えないというのは避けなければいけません。でも、蛇口から出る水の勢いがいいからといって、浄水能力が低ければ、浄水器を使っている意味がありません。

(そもそも浄水能力は、JIS S 3201試験で除去率80%を下回ってはいけない決まりがあります)

セントラル浄水器には、瞬時に大量の水道水をろ過できる能力が求められるのです。

浄水場を想像してみてください。
多くの浄水場では大量の活性炭層で水をろ過しています。浄水場でカートリッジタイプを採用しているところはありません。これは、瞬時に大量の水をろ過する必要があるためです。

そして、食品産業で活躍する大型プラントもしかり。
大量の水を精製するために、直接充填タイプの給水装置を採用しています。

このように、浄水場の仕組みを大型プラント→大型プラントの仕組みをセントラル浄水器へ採用したように、本格浄化システムのろ過効率を必要最小サイズにとどめながらも、ご家庭で使えるようコンパクトにしたものが、直接充填タイプのセントラル浄水器なのです。

4.ゴミが出にくい

直接充填タイプは、浄水し終えた後のろ材を、そのまま土に戻すことができます。なぜなら、カートリッジで形成していないから。

セントラル浄水器から取り出した後の天然素材のヤシ殻活性炭は、土壌改良材として土に戻すことができますし、脱臭剤や除湿剤として再活用することができ、地球に負担をかけることがありません。

デメリット

もちろん、デメリットもあります。

  1. 自分でろ材交換ができない
  2. 小型化しにくい
  3. ろ材交換直後、水が白っぽくなったり黒っぽくなることがある
  4. 重たい

デメリットもひとつひとつ説明していきます。

1.自分でろ材交換ができない

直接充填タイプは、専門の知識と工具が必要となるため、自分でろ材交換を行うことができません

これは最大のデメリットです。
自分で交換したいときに、自分で交換することができません。

ろ材交換は、専門の水道業者にろ材交換作業をやってもらう必要があるのです。

浄水器は小型であれ大型であれ、必ず定期的にろ材交換を実施しなければ浄水性能を発揮し続けることはできません。だから、ろ材交換は絶対に必要です。

専門の水道業者が定期的にメンテナンス(ろ材交換)をしてくれるサービスなら、毎回自分で業者を探す必要も依頼する必要もなく、安心してお任せすることができるので、お選びの際には確認することをおすすめします。自分でやらなくてすむので、とても便利で安心です。

2.小型化しにくい

残念なことに、直接充填タイプのセントラル浄水器は小型化するのが困難です。

メリットでもお伝えしたように、瞬時に大量の水をろ過しながらも、高い浄水性能を維持するためには、活性炭の「量」と「高さ」も確保し接触時間を長くしなければなりません。小型化するとこのバランスが崩れ浄水性能を発揮することができません。

浄水場や食品産業の大型プラントを家庭用サイズにコンパクト化したものが、直接充填タイプのセントラル浄水器

接触時間を妥協し、吐出量や浄水能力を犠牲にすれば小型化は可能ですが、豊富な吐出量や高い浄水性能が必要なセントラル浄水器としては不適格となるため小型化は難しいのです。

3.ろ材交換直後、水が黒っぽくなることがある

直接充填タイプは粒状活性炭がそのまま投入されているため、ろ材交換後に極小の活性炭が蛇口から出てくることがあります。このとき若干黒っぽく見えることがありますが、食品衛生法の規格に合格した活性炭なので口しても問題ありません。ご安心ください。

ただし交換直後におこる現象で、ずっと続くわけではありません。

4.重たい

カートリッジタイプと違い、ろ材が大量に投入されるのですから、おのずと重くなります。重く、保管や管理も難しいのがデメリットです。

ろ過材のカートリッジタイプ

蛇口型浄水器やアンダーシンク型浄水器など、一般的な小型浄水器にはカートリッジタイプが使われています。

メリット

  1. カートリッジ交換がしやすい
  2. 小型化しやすい
  3. 交換後すぐでも水が安定している
  4. 軽くて管理がしやすい

ひとつひとつ見ていきましょう。

1.カートリッジ交換がしやすい

なんといっても、交換作業のしやすさが最大のメリットです。

これは、誰でも簡単に交換ができるように考えられたもので、特に専門の知識は必要としません(セントラル浄水器は構造が複雑なこともあり、専門知識を要する場合もありますので、メーカーにご確認ください)。

だから、好きなときに好きなだけ、カートリッジを交換することができます。

交換作業がしやすいようセントラル浄水器やカートリッジに工夫がされている製品もあります。

2.小型化しやすい

直接充填タイプだと活性炭の「量」と「高さ」さらには水の通り道を作らない工夫が必要となり、小型化は難しいのですが、カートリッジタイプなら、本体サイズに合わせてカートリッジサイズを作ることが可能です。

もちろん、小型化すると総ろ過水量は落ちてしまいますが、カートリッジの交換の回数を増やすことで対応が可能です。

また、カートリッジの本数を増やせば、大型化することも可能。カートリッジの大きさや本数に応じて、浄水性能を調整することができます。

3.交換後すぐでも水が安定している

カートリッジに使われるろ過材は、粒状活性炭ではなく成形された活性炭や不織布などが使われるため、カートリッジ交換をしたすぐあとでも、活性炭による黒っぽさを感じることはありません。

4.軽くて管理がしやすい

粒状活性炭をそのまま使っている直接充填タイプと違い、カートリッジは繊維状活性炭、不織布、中空糸膜などさまざまな素材でろ過しています。これらは全般的に軽いため、カートリッジに成形しても軽い仕上がりになります。

そのため、管理がしやすいです。

デメリット

カートリッジタイプのデメリットは

  1. 水道水とろ過層との接触時間が短い
  2. 圧力損失を受けやすい
  3. ゴミになる

です。それでは説明していきましょう。

1.水道水とろ過層との接触時間が短い

筒状のカートリッジは、カートリッジの表面全体(ヨコ)から入り真ん中の筒に抜ける構造がほとんどです。

ろ過層「高さ」のイメージ

そのため、水道水とろ過層との接触時間が短くなってしまい、浄水性能を高く保ちながら瞬時に大量の水道水をろ過するには限界が生じます。これは、浄水場や大型プラントなどでカートリッジを使わない理由の一つです。

2.圧力損失を受けやすい

蛇口型浄水器を想像していただければわかりやすいと思いますが、蛇口型浄水器を取り付けると水の出が細くなってしまう、これは、フィルターを通る際に生じる圧力損失が原因です。

カートリッジタイプは構造上、ろ過層の接触時間を長く確保することが難しいため、フィルターの目を細かくして接触時間をかせぐ必要があります。目が細かいフィルターでろ過するため、圧力の損失が大きくなるのです。すると、流量、流速の減少につながり、水の勢いが落ちてしまいます。

フォルターの目が細かいため、目詰まりを起こりやすい傾向にあります。目詰まりを起こしたら交換時期を待たずにカートリッジの交換が必要になります。

ただし、セントラル浄水器は、生活水で使いやすいようにカートリッジタイプであっても、蛇口型浄水器ほど 水の出が細くなることはありません。

3.ゴミになる

これはあたり前といえばあたり前のことなのですが、浄水し終えたカートリッジはゴミになります。

直接充填タイプなら、使用後のろ材を土壌改良材や脱臭剤など第二の活用法がありますが、成形されたカートリッジタイプではそれはできません。自治体によって異なりますが、不燃ごみや可燃ごみとして処理する必要があります。

最後に

「ろ過材を直接充填するタイプ」と「ろ過材のカートリッジタイプ」を正直に比較してみましたが、いかがでしょうか。

DIYが大好きですべてを自分でやりたい!という方には、直接充填タイプは向きません。逆に、すべてをプロフェッショナルに任せたいという方には直接充填が向いているといえるでしょう

どのタイプがあなたのご自宅に最適かおわかりいただけましたか?それぞれにメリットとデメリットがありますので、セントラル浄水器をお選び際にお役立ていただければ幸いです。

「水と暮らしの編集部」を運営するアクアス総研では、直接充填タイプのセントラル浄水器を取扱いしています。もし、直接充填タイプをお求めなら、きっとあなたのお役に立つことができるでしょう。無料の資料もご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。

オール浄水で、もっと快適に暮らしたい方へ

オール浄水にして暮らしをもっと豊かにしたい…と思ったものの、どんなセントラル浄水器を選んだらいいのかわからないという方が多いのが現状です。お困りの方は、オール浄水・セントラル浄水器の専門家にしっかりと相談しましょう。
水と暮らしの研究部を運営する株式会社アクアス総研は、
 ・創業1990年、セントラル浄水器のパイオニア
 ・水のプロフェッショナルに任せられる充実した浄水サービスを提供
 ・人と地球にやさしいエコサイクルの実施
豊富な実績をベースに、あなたの快適な水のある暮らしをサポートします。
この機会にセントラル浄水器を活用したぜひオール浄水のある暮らしを検討しましょう。

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