水のストレスから解放される、画期的なオール浄水とは?専門家が徹底解説します

オール浄水とは、一台のセントラル浄水器を水道メーター器近くの屋外に設置して、キッチンや洗面・トイレやお風呂など、家中すべての水道水をまるごと浄水にする、画期的な仕組みのことを指します。

屋外に設置でき、難しい操作も必要としないセントラル浄水器。普段通り蛇口をひねるだけで、水量もほとんど変わらず、水もお湯も浄水を使うことができる大変便利な浄水器です。

飲み水だけでなく料理を作るお水や、肌に触れるお湯などにも関心が寄せられる近年、セントラル浄水器を活用したオール浄水生活が人気を集めています。

評判のセントラル浄水器をお探しの方や、セントラル浄水器を比較される際にも参考になりますので、ぜひご覧ください。

オール浄水とは

オール浄水とは、セントラル浄水器を利用して家中の水道水をまるごと浄水にする仕組みです。

たとえば、飲み水用に蛇口型浄水器をつけたり、髪の毛用にシャワー浄水器をつけたり、お肌のためにお風呂用の浄水器をつけたり、、、など個別対応せずに、一台のセントラル浄水器を屋外に設置するだけで、お家まるごと浄水にできる点が最大の利点となります。

各家庭で浄水器を使う際に重要視する要素は様々なものがありますが、オール浄水により水もお湯も家中で浄水が使えることは、使い心地や利便性、またコスト面をかんがみても非常に重要な要素となります。

セントラル浄水器が登場する前は、蛇口型浄水器が主流で味噌汁を作るときにもパスタパンに水を入れるときにも、チョロチョロの水量で浄水を使うしかありませんでした。お風呂で浄水を使いたくても対応できないというのが当初の実情でした。

一方で、オール浄水を可能とさせるセントラル浄水器は、暮らしのすべてのシチュエーションで浄水が使えます。

キッチンや洗面、トイレやお風呂などに個別対応する必要がなく、オール浄水は普段と同じように、どの蛇口をひねっても浄水がでるため、小さなお子さまからお年寄りまで簡単に利用できることから、今注目されています。

オール浄水が必要とされる背景

それでは、オール浄水がひそかに人気を集めている背景にはどのようなことがあるのでしょうか。大きく分けて以下の3点があげられます。

1.セントラル浄水器を屋外に設置するだけで、簡単にオール浄水生活が送れる

オール浄水が人気を集める理由として、まず第一に浄水器ユーザーさんが求めてやまない「水道水の味や臭いの改善」があげられます。

セントラル浄水器は、手のひらサイズの浄水器ではなく消火器程の大きさがあるため、大量のろ過水量(浄水できる量)が確保できます。

それまでは、一つの浄水器で1,000リットル(※1)ほどしか浄水が作ることができませんでしたが、まるで業務用のようなセントラル浄水器なら、500,000リットル(※1)もの桁違いの浄水を作ることができるため「残留塩素の臭いや味がしない」浄水を年間通してたっぷり使うことができるのです。※1.ろ過水量は製品によって異なります。

しかも、セントラル浄水器は屋外に設置するため、キッチンは広々快適!作業スペースやシンク下などに浄水器を設置する必要がなく、わずらわしさは一切ありません。また、お気に入りの輸入蛇口などもご利用いただけることから、関心が高まり続けているのです。

2.普段と変わらない水量で、キッチンでもお風呂でも浄水が使える

オール浄水が注目される背景として第二にあげられるのは、セントラル浄水器の普及により、浄水器を使う際のもどかしさが軽減している点です。

セントラル浄水器は、家全体で使えるように設計されているため、水量が低下しづらいよう設計(※2)されています。だから、小さな浄水器のような「水量低下しチョロチョロしか浄水がでない」というもどかしさは感じず、普段通りと変わらない水量の浄水が蛇口から出てくるのです。※2.圧力損失はわずか0.02MPaほど。極限まで抑えられており、ほとんど違いはわかりません(製品によって異なりますので、各製品をご確認ください)。

家中のすべての蛇口から、勢いのある水の出で浄水をたっぷり使うことができるから、調理をするときも、食器を洗うときも、バスタブに湯をはるときにも、わずらわしさを感じることはありません。

3.カートリッジ交換が面倒だと感じる人が増えている

オール浄水が注目される背景として第三にあげられるのは、浄水器のカートリッジ交換が面倒だと感じる人が増加している点です。

セントラル浄水器にかかわらず、浄水器といわれるすべての製品は、かならず定期的にカートリッジ交換をしなければいけません。カートリッジ交換をせずに使用し続けると、水質の悪化につながるだけでなく水量の低下にもつながります。

製品によって異なりますが、毎月…3ヶ月に一度…半年に一度…など、頻繁にカートリッジ交換が必要になることから、つどつどカートリッジを購入するのが面倒だったり、交換作業が面倒が面倒だったり、交換時期を忘れてしまったり…などの経験をお持ちのようです。

一方、ほとんどのセントラル浄水器のカートリッジ交換は1年に一度きり。交換スパンが長いことから、わずらわしさは半減しています。ただ、屋外に設置された大型の浄水器の交換作業は困難だ、という声も上がっているのは事実です。その場合は、専門の方がカートリッジ交換(メンテナンス)をしてくれるサービスが備わっている製品がいいでしょう。

オール浄水を使うことの利点

オール浄水は家全体の水道水をまるごと浄水にする上で非常に便利な方法ですが、具体的にどのような利点があるのでしょうか。

ここではオール浄水を使うことの利点についてご紹介します。

朝一杯の水から、洗顔、ごはん作り、水筒、夜の入浴まで。一日中浄水が使える

オール浄水では家中の水が浄水になることから、朝から晩まで、24時間365日、家で使う水が浄水になります。

  • ミネラルそのまま。不要な物質だけを除去された浄水が、いつでもどこでも使える。
  • コスパが最強
  • 難しい操作はなし。普段通り蛇口をひねるだけ。

など、まるでミネラルウォーターのような水が、家中のどこの蛇口をひねっても使うことができ、毎日の暮らしの大きな手助けとなります。

「水」も「お湯」も浄水にできる

浄水器のろ材として使われる活性炭は、基本的にお湯を通すことはできません。一時的に活性炭に吸着された物質が流れ落ちる可能性があるからです。そのため、多くの浄水器はお湯を通すことを禁じています。

セントラル浄水器は、給湯器やエコキュートよりも手前に設置します。水道配管が〈キッチンや洗面・トイレやお風呂など〉に枝分かれする手前に設置しているから、水もお湯も浄水にすることができるのです。

オール浄水なら、洗顔や髪の毛を洗うとき、また食器洗いなどは、浄水になったやさしいお湯が使えるので大変快適です。

食材本来の栄養素を損なわず、料理が作れる

水道水で野菜や米を洗うと、残留塩素が原因でビタミン類(B1,B2,C)が10~30%も損失してしまうことが明らかになっています。

オール浄水では、料理全般で浄水を使うことができるから、たきたてご飯もフレッシュサラダも、煮物もカレーも、毎日健康的な料理を食べられるという点も特徴です。

また、栄養価の低減を防ぐだけでなく、残留塩素の嫌な臭いや味もなくなるため、お料理や緑茶やコーヒーなどの飲み物も、より一層おいしく仕上がるというメリットがあります。

タンパク質でできた肌や髪を守る

オール浄水はシャワーもバスタブの湯もすべて浄水になることから、タンパク質でできた私たちの肌や髪のキューティクルを、残留塩素による強い酸化力から守ることができます。

残留塩素の強い酸化力は、タンパク質を酸化させてしまいます。お風呂のお湯も浄水にできるセントラル浄水器なら、デリケートな肌や髪をダメージから守る上で大きなメリットとなります。

さらに、浴室内で濃度が高まると懸念される発がん性トリハロメタンも浄水なら安心です。

衣類のダメージへの対策

オール浄水はセントラル浄水器を水道管の元に設置することから、洗濯機で使う水も浄水を使うことができます。

使い方は簡単。とくに何もありません。シンプルに普段通り洗濯機を操作するだけで、浄水が洗濯機に流れ込みます。

殺菌効果とともに脱色作用も持ち合わせる残留塩素。水道水で洗うことで衣類へのダメージが心配された洗濯も、残留塩素が除去された浄水で安心して洗うことができるのもメリットです。

セントラル浄水器を設置するまでの流れ

お家まるごと浄水になって快適に過ごせるオール浄水。セントラル浄水器を設置するまでの流れをここで紹介しましょう。

【重要】スムーズに設置工事が行えるために

オール浄水生活を可能とするには、水道配管がキッチンやお風呂など個々に分岐する手前に設置する必要があります。

セントラル浄水器の設置工事は、基本的に専門の水道工事店が行います。スムーズに依頼ができるように事前に以下の内容を確認しておくといいでしょう。

【戸建て住宅の場合】

  • 水道メーター器の位置
  • 水道メーター器の配管口径
  • その位置は土かコンクリートか
  • 何階建ての建物か
  • 水道配管が書かれている図面を持っているか

【マンションなどの集合住宅の場合】

  • パイプシャフト内に設置可能なスペース(新聞一面程度)があるか
  • 管理組合の設置承諾は得られるか

マンションの場合は設置場所が、水道メーター器やガスメーター器などが格納されているパイプシャフト内に設置となります。また、パイプシャフト内はマンションの共有スペースになるため、管理組合の設置承諾が必要となります。

【新築戸建て住宅の場合】

  • 建築会社へ伝える
  • 着工・完成の時期
  • 外構工事を予定しているか

新築の場合は、まず施工を担当される建築会社へセントラル浄水器をつけたい旨伝えることが大切です。また、あらかじめ打ち合わせをしておくと工事がスムーズに進むほか、セントラル浄水器の設置工事代もお安くなる場合もあります。

また、外構工事を予定する場合は、地中に埋まっている水道配管を取り出す関係上、コンクリートやタイルを敷く1ヵ月前には、セントラル浄水器メーカーに連絡を入れておきましょう。事前に連絡をしておくことで綺麗に敷かれたコンクリートやタイルなどをはがさずにすみます。

セントラル浄水器のメーカーや販売店に連絡をとる

多くのセントラル浄水器メーカーはWebサイトを持ち、個々に受付の窓口を開いています。まずは資料請求をしてみて、ご自身にあった製品を探すことをおすすめします。

導入を決めたら、そのメーカーに連絡を取り申し込み手続きをしましょう。製品の受け渡し方法や設置について詳しい説明をしてもらえます。

その際、上にあげた内容を伝えると設置完了までスムーズにすすみます。

設置場所を見つける

水道配管は地中に埋設されています。見えない配管を探すのは意外と難しいものです。本当に稀ではありますが配管が見つからないことがあるほどです。

そのため、専門知識を持つ水道工事店がセントラル浄水器の設置場所を探していきます。

  • 水道メーター器の位置を確認
  • 間取りのヒアリング
  • 給水配管図面を見て確認(お持ちの場合)

などをしながら設置場所の選定をし、ご希望の位置に設置します。

給水配管が埋設されている場所によっては、ご要望の設置位置にお取り付けが困難な場合がありますが、その場合は、水道工事店と相談しながら、別の場所を見つけていきます。

セントラル浄水器の設置場所の下見(現地調査)を無料で行ってくれるメーカーもありますので、設置場所が分からない場合は一度相談してみるといいでしょう。

設置工事の工程とかかる時間

セントラル浄水器の設置工事に要する時間は、おおむね3~5時間程度です。半日ほどの工事でオール浄水のある快適な暮らしが実現します。

戸建て住宅の場合の基本的な工程は、

  1. 設置場所の選定(下見済みの方は省略)
  2. 土の掘削(埋設配管を掘り出します)
  3. 水道配管取り出し(地中に埋まっている水道配管をセントラル浄水器接続用に立ち上げて、水道水への切り替え用バイパスバルブも設けます)
  4. セントラル浄水器取り付け(立ち上げ配管と浄水器を接続し、保温材の敷設する)
  5. 設置完了(本体カバーをかぶせて完成)

となります。

マンションの場合は、

  1. パイプシャフト内の設置スペースを確認(下見済みの方は省略)
  2. 水道配管の取り出し(既存配管を取り出します)
  3. バルブの敷設(水道配管を分岐、立ち上げ、バイパスバルブを設けます)
  4. セントラル浄水器取り付け(立ち上げ配管と浄水器を接続し、保温材の敷設する)
  5. 設置完了

です。

新築住宅の場合は、外構工事をするかしないかで設置工程が変わるため、事前にメーカーへ相談する必要があります。外構工事をしない場合は、引っ越し後に戸建て住宅と同様の工程で設置工事が行われます。

オール浄水を最大限生かすためのポイント

それでは最後に、オール浄水を最大限に生かすためのポイントについてまとめてみましょう。

水道配管が分岐する手前に設置する

何度もお伝えしていまいますが、水道配管がキッチンやトイレ、洗面所やお風呂などに分かれる前にセントラル浄水器を設置しましょう。

分岐する手前に設置し、家一軒まるごと浄水にできるのが、オール浄水の最大のメリットです。

水道メーター器近くの設置なら、散水栓も浄水にできることが多くなりますが、設置場所を優先的に選び、外で使う水は水道水にされる方もいます。メーカーに相談してみるとよいでしょう。

浄水能力が高い製品を選ぶ

カートリッジ交換の回数が少ないのが、セントラル浄水器の利点でもあります。ほとんどのセントラル浄水器は、一年に一度カートリッジ交換を行います。

そのため、一年に一度の交換でも十分に浄水能力が発揮できる製品を選ぶことが大切です。400,000リットル~500,000リットル(※1)あれば、2~5人ご家族が365日浄水を使っても安心です。※1.浄水能力は製品によって異なります。

セントラル浄水器を設置する前と変わらない水量を、浄水にしても気にせず利用することができます。

ただし、浄水能力が高いにこしたことはないのですが、まれに偽りのデータを記載している製品や、正式な能力表記をしていていない製品があるので注意が必要です。

浄水能力を確認するときは、「家庭用品品質表示法に基づいた表示」での比較が大切なポイントです。かならず、JIS規格の「JIS S 3201」で試験を行った結果での比較をしてください。見極める箇所を以下にまとめます。

  • 家庭用浄水器試験方法 JIS S 3201で検査していること
  • 原水残留塩素濃度2±0.2 mg/Lを使用していること
  • 除去率80%までとしていること

です。第三者機関の証明書を掲示していれば安心だと言えるでしょう。試験概要などに「JIS S 3201で試験した」ことが明記されています。

上で挙げたような内容でない場合、原水残留塩素濃度が0.5mg/Lであったり、除去率が60%であったり、いろいろです。いろいろな数値では比較ができませんので、基準値をそろえて比較しましょう。そのために家庭用品品質表示法が定められています。

正しい浄水能力で比較することができれば、最適なセントラル浄水器に出会うことができ、快適なオール浄水生活を送ることができます。

定期的にメンテナンスを行う

セントラル浄水器のメンテナンス風景

オール浄水では、家全体の水道水を浄水にすることができ、365日24時間どこの蛇口をひねっても浄水を利用することができます。

そうした快適な環境を維持するためには、かならずセントラル浄水器のメンテナンス(カートリッジ交換)が必要となるため、一年に一度ご自身が行う、もしくは専門の方に任せるとよいでしょう。

屋外設置で大型のセントラル浄水器のメンテナンスは、意外に作業が大変です。年に何度も交換しなくてもいいように、浄水能力の高いセントラル浄水器であることが大切で、使用人数と使用環境に合わせて最適な製品を選びましょう。

セントラル浄水器を利用する場合は、浄水能力の高い製品であることとアフターフォロー体制がしっかりしていて実績のあるメーカーであることがオール浄水生活を最大限に生かすために大きなポイントとなります。

関連記事
⇒ 残留塩素濃度が 2±0.2 mg/L の試験水
⇒ それ、浄水器じゃないかもしれません

まとめ

近年注目度が高まっているオール浄水について解説してまいりましたがいかがでしたでしょうか。家中でまるごと浄水が使えるオール浄水は、飲んでもよし、調理に使ってもよし、お風呂のときもよし、とにかくすべての水道水が手間なく浄水になるため、暮らしの設備として相性が良い仕組みです。

一度オール浄水生活を味わったら、なかなか水道水の生活に戻ることは簡単ではないでしょう。健康的で快適な水環境は、オール浄水だからこそ叶うといっても過言ではありません。

この記事をご覧いただき少しでもオール浄水に興味を持っていただけたならば、この機会にぜひ、あなたのお家にオール浄水の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

評判のセントラル浄水器をお探しの方や、セントラル浄水器を比較検討されている方に、本記事が少しでも貢献できましたら幸いです。

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