2026年度から施行予定—PFAS 水質基準の引き上げ
水道水の安全性をさらに高めるため、環境省は現行のPFAS(有機フッ素化合物)暫定目標値を水道法に基づく水質基準に引き上げる方針を示し、専門家会議で大筋で了承されました。
この基準引き上げは必要な手続きを経て、2026年度から施行される予定です。
PFASとは?
PFAS(ピーファス)は、耐久性や撥水性を持つ便利な化学物質で、フライパンのコーティングや防水加工、食品包装など、私たちの日常生活の中で幅広く使用されてきました。しかし、環境中で分解されにくく、人体や生態系への影響が懸念されるため、世界中で規制が進んでいます。
特に、PFASに含まれるPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)とPFOA(ペルフルオロオクタン酸)の2つの物質は、有害性が指摘されており、日本でも注目されています。
現行の基準と今後の変更点
国は2020年に、PFOSとPFOAを水質管理目標設定項目に位置づけ、合計値を水道水1リットルあたり50ナノグラムとする暫定目標値を設定しました。しかし、これは参考値にすぎず、検査や基準を守ることが法的に義務付けられているわけではありませんでした。
今回の変更では、この暫定目標値が法的に義務付けられる水質基準に引き上げられます。これにより、水道水に含まれるPFASがより厳格に管理されることとなり、健康リスクの低減が期待されています。
なぜPFASの規制が重要なのか?
PFASは、一度環境中に放出されると分解されにくく、土壌や地下水に蓄積します。そして、水道水を通じて私たちの体に入り込む可能性があります。長期的な摂取が健康に悪影響を及ぼす恐れがあるため、国内外で規制が強化されているのです。
環境省が今回示した基準引き上げは、こうした背景を受けた重要なステップです。国内の水道水に含まれるPFAS濃度を厳しく管理することで、安全で信頼できる水の供給を目指しています。
水道水への不安と浄水器の役割
水道水に含まれる化学物質への不安を抱える方は少なくありません。特に小さなお子様がいる家庭や、健康を気遣う方にとって、毎日の飲み水や料理に使う水の安全性は非常に重要な問題です。
このような中で、全館対応型の浄水器が注目されています。
水道水を家一軒まるごと浄水にするセントラル浄水器は、キッチンだけでなく、お風呂や洗面所で使用する水も一括で浄化します。これにより、飲み水や調理水はもちろん、皮膚や髪への影響を軽減し、安心して生活できる環境を提供します。
プロの視点—浄水技術で家庭の安全を守る
株式会社アクアス総研は、セントラル浄水器のパイオニアとして、家庭全体の水道水を安心で高品質なものに変える技術を提供しています。
当社が手がける浄水器は、家中の水道水から残留塩素をしっかり除去し、PFASや家庭用品品質表示法で定める11項目も除去しつつ、設置やメンテナンスの利便性も重視しています。
2026年度からの新基準施行を見据え、水道水の安全性について考える絶好のタイミングです。浄水器の導入を検討することで、安心できる生活環境を整えるきっかけになるかもしれません。
さいごに
水道水の品質は、私たちの暮らしに直結する大切なテーマです。今回の基準引き上げは、より安全な水環境を目指すための一歩と言えるでしょう。
これを機に、水に関する知識を深め、暮らしを見直すきっかけとしてみてはいかがでしょうか。
今後も「水と暮らしの研究部」では、水にまつわるさまざまな情報をお届けしてまいります。皆さまの安心で快適な生活に役立つ情報を発信していきますので、ぜひご期待ください。
(参考資料)環境省『水道水におけるPFOS及びPFOAの取扱いの改正方針等について(案)』/環境省「有機フッ素化合物(PFAS)について」
本メディア「水と暮らしの研究部-WATER CLUB-」を運営するアクアス総研では、 ・水のプロフェッショナルに任せられる浄水サービスを提供 ・創業1990年、セントラル浄水器のパイオニア ・人と地球にやさしいエコサイクルの実施 など、セントラル浄水器を用いたオール浄水システム・アクアス5でお力添えさせていただきます。水道水にお悩みの方のために、詳しい資料も無料でご用意しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。 |